中小企業のビジネスにおいてはITシステムの存在がどの業種のおいても重要度が増してきている現状があります。ITシステムの戦略とは企業の根幹となる経営戦略に沿いながら適切なIT投資をおこない、効果的な活用をするための指針となるものです。IT戦略を綿密に策定しておけばムダなコストを削減し企業の競争力強化へのITシステムの貢献度を効率化することができます。逆に経営陣がきちんと戦略を意識してこなかった企業では、長期的な経営戦略に適合できないシステムを構築してしまったがためにわずか数年で新しく構築しなければならなくなったりしています。
ほかにも、現場における個別のユーザーニーズのみを反映したことで経営戦略にあまり重要ではない部分でのIT投資が膨れ上がってしまったというケースもあるのです。また、日本では帳票についても出力しての受け渡しを好んだり、必要ないのに出力してさらにファイリングするので意味のないものになっていることもあります。海外製のパッケージ・ソフトウェアなどには無駄な帳票の出力機能が付いていないことが多いため、追加料金を支払いアドオンが行われていることが多いのですがこれでは何百万円ものアドオンコストがかかってしまいます。本来は必要ない機能のために多くのコストをかけることは得策ではなく経営視点ではマイナスです。
IT戦略とは事業計画にも匹敵するような経営の基盤です。そのため、経営者がIT戦略を意識することで企業の経営というのは盤石なものになります。